知っておきたい葬儀のマナー

冠婚葬祭は人生の大切な節目です。特に葬儀は故人との最後の別れの時であり、失礼のないようにしたいものです。しかし、結婚式などと違い、葬式は突然のことがほとんどです。急にマナーを知らなくて、慌てることがないよう、通常からマナーをおさえておきましょう。

まず、香典に新札を包むことはNGです。結婚式は前もってお祝いの準備をしていたということで新札ですが、お葬式に新札を持参すると「死ぬのを待ってました」ということになり失礼になります。同じ意味で、仮通夜、通夜には喪服を着ないという地方もあるようです。死ぬことを想定していないから、喪服の準備なく、地味な平服でかけつけるのがマナーとされているところもあるのです。

最近では、通夜から喪服ということもありますので、年長者にさりげなく聞いてみるのがよいでしょう。また葬儀は故人を偲ぶ場です。知り合いや会社関係がいたとしても、長話はさけましょう。スマートフォンや携帯電話の着信音、バイブレーションは当然NGです。

また遺族にお悔やみの言葉を述べるときは、忌み言葉を使わないというのも大切です。忌み言葉とは、「重ね重ね」や「たびたび」「重々」「再三」など不幸が続くことを連想させる言葉です。遺族にお悔やみをいうときは、なるべく簡潔に行い、通夜や葬儀などでは、死因は聞かないのがマナーです。あくまで葬儀は故人に冥福を祈る場であり、死因を遺族に詳しく聞いたり、知人同士で話し合うなどは無神経です。

正しいマナーを知り、いざというとき慌てないようにしましょう。