近しい人が亡くなった際、葬式の準備の上で重要なこと

誰かが亡くなると、悲しみを噛み締めることもままならないうちに、遺族はすぐに葬式の手配に着手しなければなりません。その際には故人の信仰に合わせて宗教者の手配を行い、さらに故人の生前の意向に沿った葬儀社に依頼を行って細かい日取りや葬式の内容を詰めていく必要があります。これらを全て1日か2日の短期間のうちに行わねばなりません。または、ごく身内だけでお通夜や告別式を行った上で、それからしばらく日にちを置いてお世話になった人たちを招いてのお別れの会を執り行うケースも多いといえるでしょう。

葬式の日取りを考える上では、宗教によって考え方は異なるものの、友引などの日にちはなるべく避ける必要があります。そしてお通夜と告別式の会場を予約すると同時に、告別式後に直接向かうことになる火葬場の予約も行わねばなりません。それらのスケジュールが全て滞りなく進む日取りや時間帯においてのみ最終決定が可能となるのです。また、葬式の具体的な内容を取り決める際は、遺影や飾り付け用のお花、段組みなどの要素も細かく決めていかねばならず、それによって費用も大きく異なります。

そして葬式に合わせてご遺体を安置する場所などをどこに設定するかも重要で、葬儀社やセレモニーホールなどには遺族専用の部屋が用意されたり、あるいは霊安室などが備え付けられていることもあります。さらには通常の様式ではなく自然葬や散骨などをお考えの場合には、そのノウハウに詳しい専門の葬儀社に相談したほうが良いでしょう。故人との最期のひと時をつつがなく、感謝を持って執り行うためにも、費用と礼節を重んじた上で後悔のない選択をしたいものです。