葬儀の際に僧侶にお布施はどうやって渡すの?

仏式の葬儀では、故人を供養するために、僧侶にお経をあげてもらいます。この時のお礼としてお支払いするのがお布施です。お布施をお渡しするタイミングは、葬儀が始まる前に、僧侶にご挨拶をする際にお渡しするとよいでしょう。葬儀会場に僧侶が到着すると、会場の方が控室に僧侶を案内し、喪主に僧侶が到着したことを教えてくれますので、その時にご挨拶も兼ねて差し出すと不自然になりません。

その時は、「今日は○○(故人の名前)のために、お勤めどうぞよろしくお願いします。どうぞお納めください。」などと一言添えてお渡しします。しかし、葬儀の前に、参列者の挨拶などで忙しくて、お布施をお渡しする時間がとれない場合は、葬儀が終わった後、僧侶にお礼の挨拶をする際にお渡ししても構いません。

お布施の渡し方は、お布施の袋がむき出しになった状態で渡したり、手渡しするのではなく、袱紗(ふくさ)の上に置いて差し出したり、お盆の上に載せてお渡しします。お布施の向きは、僧侶から見て正面になるように、上下反対にします。お盆は、切手盆(きってぼん)と言って、黒い小さなお盆を用いるのが一般的です。持っていない場合は、会場側で貸してくれることもありますので、相談してみるとよいでしょう。

お盆がない場合は、袱紗(ふくさ)に包んでお渡ししますが、袱紗ごとお布施をお渡しするのではありませんので注意しましょう。僧侶の目の前で、袱紗からお布施を取り出して、袱紗の上に載せた状態で差し出します。袱紗の色は、紺や深緑、グレー、紫など、地味な落ち着いた色合いのものを使用します。